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そんなわけで、今回は帯状疱疹についてまとめてみたいと思います!

帯状疱疹とは、その名のとおり帯状に皮膚症状がみられることの多い疾患です。
過去に水痘(水ぼうそう)に罹ったことのある人にみられる疾患ですが、過去に水痘ワクチンの接種をした人もまれに帯状疱疹になることがあります。

水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)は水ぼうそうが治っても、体内の神経節に潜伏しています。ストレスや外傷、老化、悪性腫瘍、免疫低下などがきっかけで再びウイルスが活性化すると、水ぼうそうではなく帯状疱疹を発症します。
症状がでやすい時季は決まっていないといわれていますが、夏場多いという疫学調査があるそうです。個人的には、ストレスのかかりやすい年度替り、季節の変わり目にやや多いような感じがします。
帯状疱疹に一度かかった方は再発はほとんどないと言われています。

好発部位は胸の下あたりから脇、背中にかけての肋間神経域、ついで顔面の三叉神経領域が多いといわれています。
神経に沿って皮膚症状が現れるため体の片側に帯状にできることが多いのですが、免疫抑制剤などの使用で極端に免疫が低下している状態にある場合、帯状から全身に小さい水ほうが拡がることもあります。

好発年齢は10~20歳代、50歳代以上が多く、ときどき患者さんに「帯状疱疹ってお年寄りが罹る病気じゃないの?」と聞かれることもありますが決してそういうわけではありません。

特徴的な症状として「痛み」と「皮膚症状(水ほう)」が上げられます。

皮膚症状が出る数日前から神経の痛みを感じる方が多く、「ピリピリした感じ」「チクチクと痛い」など訴えがあるようです。
その後皮膚が赤くなり、盛り上がって水ほうが出来てきます。水ぼうそうのように水疱が次々出てくるわけではないので同じ経過を辿り、やがてかさぶたになります。
水ほうを潰してしまうと、ひどい場合は潰瘍になってしまうこともあるので潰さないように注意しましょう。

皮膚の症状は2~3週間で改善し、それに伴い痛みも和らいでいきます。痛みは皮膚症状が現れてから7~10日後がピークと言われますが皮膚症状が治まっても痛みが続く(帯状疱疹後神経痛)方、あるいはまれに無痛の方もあるようです。

顔に帯状疱疹が出た場合、角膜炎など併発することがあり注意が必要です。また、耳の場合は難聴や顔面麻痺を起こすこともあります。

皮膚症状、痛みともに早期に治療を開始すればするほど早く軽くすむ傾向にあります。
自己判断で手持ちの薬で様子をみたりせず、気になる症状が出た場合は早めに皮膚科を受診しましょう。

次回は治療薬についてお話します!


ところで…
え? メーカーさん? あれっきりですねェkukuku.gif

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