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さてさて、書きたかったネタでの更新はこれでラストになります。
いやでも…案の定やっちまったなぁ、な副作用報告もあったみたいなんで、その件に関してはまた後日。切れ味鋭い薬が怖いのは、単純に副作用のみならず臨床データの累積の少ない段階でその切れ味を過信することでも生じると思いませんか。

さて先日、薬局の周囲の草取りをしました。
これまたお嬢様方にはお手伝い頂けない仕事であります。理由は…虫とか蛙とかダメなんだってことで。

我が家の子供たちは緑色の蛙を平気で捕まえてくるし、私もそれを見て平然としてると言いましたら、スタッフの一人が
「アマガエルのぬるっとした体液で失明することがありますよ」
と教えてくれまして。
イボガエルに毒があるってのは小さい頃から言われててよく知っていましたが、アマガエルにもあるなんて聞いたことない、とその場は笑い飛ばしたのですが。
せっかくなんで、蛙のアレコレ。調べてみようじゃないの。

さぁさぁお立会い。
ご用とお急ぎでない方はゆっくりと聞いておいで見ておいで。

…これまた、ご存知の方は年齢層が限られてきそうですが、昔から蛙と薬はご縁がありました。がまの油売りがそれです。
がまの油、江戸時代には傷薬として売られていました。実際売られていたものにがまの油が入っていたかどうかはわかりませんが今よりもずっと身近な存在だったようです。
中国では最古の薬物書と言われる本にガマガエルを薬として用いたとの記載があり、実に古い歴史を持つ薬といえます。

薬用に、食用にと広く利用されている中国と異なり、現在日本では生薬として利用されるくらいではないでしょうか。
その生薬こそ、蛙の皮脂腺、特に耳下腺から分泌される粘液を原料としています。

センソ(蟾酥)という生薬には強心作用、局所知覚麻酔作用のほか様々な薬理作用が報告されています。粘液中に複数の薬効成分を含むためです。
かなりの劇薬なので、失明という言葉が出ても不思議ではありませんが、そもそも昆虫や爬虫類、両生類に限らず動物が持っている細菌やウイルス感染の危険性があるというのは、動物由来感染症のところでもお話したかと思います。
見知らぬ生き物には安易に触れない、触れたらすぐに手を洗う。鉄則ですね。

さて、いくら蛙がセンソを振りまいていたとしても、雑草は待ってくれません。
季節が秋から冬へと移り変われば、イチョウも葉を落としまたまた大忙しです。

それもこれも、仕事、なんですけどねぇ。

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