気持ちとお薬のはなし

ここ数日しとしとと雨が降ったかと思えばさんさんとお日様が降り注いでみたりと落ち着かないお天気が続いています。

洗濯物は乾かないし車は汚れるし、なんとな～く嫌な気持ちになっちゃいます。
そうしますと身体の調子も悪くなってしまったり…
ええい！　そんなことではいけないぞ！！

と気持ちを奮い立たせて頑張っています。

お薬も、きっと治る！効果がある！、と思って使っていただいた方がよいです。

なにを非科学的なことを言ってるんだと叱られるかもしれませんが、偽薬効果（プラセボ効果・プラシーボ効果）のような例もあります。

お薬ですよ効きますよ、と言って渡されたらそれがまったく薬効成分を含まないお砂糖でも多少の効果がみられる、というのが偽薬効果です。

もちろん、お薬のなかには健康を維持するために継続して服用しなければならないものもありますので一概には申せませんが、このように人間の気持ちが身体に与える影響というのは想像以上に大きいように思います。

ところでノシボ効果・ノーシーボ効果というのもあります。
こちらは薬効成分を含まないものなのに効果は現れず副作用が強く現れてしまうことをいいます。

本当に人間の気持ちって不思議ですね。

ツクシのはなし

３月も残りわずか、今日は生憎の雨模様でしたが気温は随分と上がり春らしくなってきましたね。
寒暖の差が激しい今年の春、体調管理には皆様十分お気をつけくださいませ。

浜松のソメイヨシノもそろそろ蕾が膨らみ、早いところは咲き始めたようです。
そんな春の風物詩より一足お先に春を感じさせる植物を、通勤途中で見つけました。

つくし（土筆）です。

スギナの胞子径で、佃煮にして食べられるというのはご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、実際に食べたことのある方はあまりいらっしゃらないのではと思います。
我が家でも、子供たちが指先を真っ黒にしてたくさん持って帰ってきますが実際に煮て食べたことはありません。
子供の頃に食べた記憶はありますが、あまり美味しかった記憶は…一度きりですし、ン十年前の話ですので…ないですね。

スギナを加工した生薬もあります。主に利尿作用があることが知られています。
身近なところにお薬は存在しているものですね。

漢方薬のはなし

ソメイヨシノの開花もちらほらニュースで流れるようになりました。
いよいよ春がやってきたという感じです！

春は進学、就職、お引越しなどなど目まぐるしい時期でもあります。
そういったストレスから体調を崩される方も少なくありません。

「　どうも体調がすぐれない　」
「　病院で検査してもらったけれど、特に問題はないと言われた　」
「　なんとなくすっきりしない　」

そんなとき、漢方薬が処方されることがあります。

漢方薬は、様々の原因によって生じた身体の『ゆがみ』を患者さんの体質に合わせて少しずつ改善していくお薬です。
したがって、同じ症状が出ている患者さんに同じ漢方薬が処方されるとは限りません。

また、即効性が期待できないものもあります。
じっくり根気よく治療を続けましょう。

漢方薬を希望される方は、まず専門医に相談を。

コンタクトレンズと目薬のはなし

ここ数日、もう花粉症は落ち着いてきたとおっしゃる方がちらほらお見えになります。
少し前から急に冷え込んだせいもあるのでしょうか、スギ花粉の飛散もそう多くはないようですね。
例年スギは３月いっぱい、４月に入ると今度はヒノキ花粉のシーズンとなります。
お薬を上手に使って快適な毎日を過ごしましょう。

花粉症の目のかゆみには目薬が処方されることがありますが

「コンタクトしたまま目薬使ってもいいですか？」

と聞かれることがよくあります。

原則として、コンタクトレンズ使用中はコンタクト用目薬以外の目薬の使用はしないでください。

ソフトコンタクトレンズや酸素透過性レンズは、目薬に含まれる色素、薬効成分、添加物によって変質することがあります。
また、付着した薬物がアレルギー反応を引き起こす可能性もあります。
色のついているもの、濁っているもの、レンズに影響を与える可能性のある添加剤を使用しているものなどは、特に注意が必要です。

ハードコンタクトレンズはそういったことが起こりにくいとされていますが、レンズ内に涙液が集まりやすいことから、場合によっては薬効成分が患部に行き渡らない可能性があります。

目薬はコンタクトをはずしてから。
点眼後１０分くらいたってからコンタクトを装着するようにお願いします。

１day、２weeksなどの使い捨てレンズをお使いの方は医師の指示に従い正しくお薬を使ってください。

軟膏予製のはなし

（撮影用セッティング）
（実際はもう少し…キレイ？！）




当薬局は外用剤、なかでも混合軟膏を扱うことが多いため予製調剤を行っております。

海苔の缶より少し太いくらいの大きさの容器を専用の機械にセットしてブオーンと混合し、それを患者様にお渡しする容器にせっせと詰めていくわけです。

その際、中の空気を抜くために「とんとんとん」と台上で軽く叩くのですが、薬剤師が一斉にコレをやりますと…

「とんとんとん」
「どんどんどん」
「ががががが」（！？）

といった具合で。
ときどき患者様に

「薬局内でどこか工事をしているの？」

と聞かれることがあります。

「いえ実は軟膏を詰めております」
手に肉刺作りそうになりながら、頑張っています！

全ての混合軟膏を予製しているわけではありません。場合によってはお時間がかかることもございます。ご了承くださいませ。