眺めるだけじゃないイチョウ

つい先日まで夏だったのが急に真冬になった、そんな印象を受ける気温差に薬局の銀杏もそろそろ色を変え始めました。
あまりの寒さに青いまま散っていくのではと思っていたのですが、ほんのり黄色くなっているようです。

ところで皆さんは銀杏の葉に薬効成分が含まれるのをご存知ですか？
イチョウ葉エキスという表示で国内でも多くの健康食品が販売されていますが、海外では医薬品としても使用されています。

痴呆症、記憶力の改善など脳機能の改善、末梢循環障害の改善などに加えダイエットや若返りなど「ホント？」と思わず首をかしげてしまうような効能がかかれているものもあります。

インターネットで検索すればご丁寧にイチョウ葉茶の作り方まで書いてあるものも。

でもちょっと待って。
イチョウには有効成分だけでなく、アレルギーを引き起こす成分も含まれています。
海外で医薬品として使われているものはもちろん、国内で健康食品に含まれる成分についてもきちんと基準が定められていますが、ご家庭で作ったものにどれくらい有効成分が含まれているか、アレルギー成分が含まれているかはわかりません。

大量摂取は絶対にやめましょう。

さて、気になる効果ですが…日本国内で健康食品として取り扱われている点からいえば、あくまで健康食品の範囲ということになるかと思います。

ご自分の体に合ったものを、適度に摂取されることをおすすめします。

抗血栓薬や抗うつ薬で相互作用を起こした報告があるそうです。
服用中の薬のある方、治療中の病気のある方は十分ご注意を。