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薬剤師という職業は、日々勉強の積み重ねであると指導をいただいたことがあります。
難しいことはさておき

「その日の疑問はその日のうちに解決」

が大切であると考えます。 
日常業務に流されて実践できてない…なんてことのないように頑張りたいです。

さて、今日はカポジ水痘様発疹症についてです。

カポジ水痘様発疹症とは、単純ヘルペスウィルスによって起こる皮膚感染症です。

カポジというのは人の名前で、他にも同じ仲間のウィルスが引き起こす病気に氏の名前のつくものがいくつかありますが、全く別の病気です。

アトピー性皮膚炎など基礎疾患のある方に起こりやすく、皮膚のバリア機能の低下、局所の免疫反応の抑制などが背景にあると考えられています。
単純ヘルペスウィルス(ほとんどがHSV1)の初感染時に発症することが多いようですが、まれに再発される患者さんもいらっしゃるようです。

発熱を伴い、多くは顔面、体部に小水疱が多発し、拡大していきます。
放置すると重症化することも少なくありませんので、「いつもと違うな」「水ぶくれのようなものが出来た」などある場合は早めの受診が大切です。

単純ヘルペスウィルスには、有効なお薬(抗ウィルス薬)がありますのでそちらで治療していくことになります。
併用に気をつける必要のあるお薬もありますので、受診されるときは服用中のお薬のわかるものをご持参ください。

アトピー性皮膚炎など基礎疾患のある方は感染症も重症化しやすいとの報告があります。日常のケアをしっかり行って悪化させないよう気をつけましょう。

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なんとなく梅雨らしくなってきました。
学校や幼稚園でプールが始まったせいもあってか、水いぼの患者さんが増えたように思います。

水いぼについてのお話は以前にもこちらでしましたが、今回は患者さんにとてもよく聞かれる道具についてお話します。

「病院で水いぼの取り方を教わったんだけど、あのピンセットはどこで売ってますか?」

お隣の谷口クリニック様では、先端に丸い輪っかのついたちょっと変わったピンセットで処置をされているようで、それが大変とりやすそうだとみなさん思われるようです。

画像をご用意できればよいのですが、薬局にはそのピンセットはありませんのでごめんなさい。

リングピンセットと呼ばれるもので、医療用として知られていますが最近では他の分野でも利用されているためインターネット通販などでも入手が可能です。
ですが、4000~5000円とやや高価です。

水いぼをいくつか取るためだけにこのお値段は…私などかなり躊躇してしまいそうです。

お手持ちのピンセットでお試しいただいた方がよいのでは? と思います。
取り方、注意事項などは医師の指示を守っていただきますようお願いします。

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驚きました~!
さきほど某サイトのトピックスを見ていたら

デスクマットで皮膚炎 ですって!!

職場などのデスクマットでアレルギー性接触皮膚炎を起こしたとの報告がなんと500件以上もあったそうです。
デスクマットに含まれる抗菌剤が原因だそうですが、それにしても…よく原因を特定できたものだと感心してしまいました。

人にとって役に立つ薬剤も、使い方を間違ったり体質に合わない場合は逆にアレルギー疾患の原因となることがあります。

足の裏が痒かったので市販の水虫の薬を使ったらよけいに痒くなってしまった、などはいい例かもしれません。

どうしたらいいのかわからない、そんなときはかかりつけ薬局へ是非ご相談ください。

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全くもって個人的な話になりますが、4歳の息子が水ぼうそうをもらってきてしまいました。

幼稚園や保育園では毎年2月~5月くらいにかけて流行るようです。風邪などで抵抗力が下がっているためでしょうか?
疫学的には12~7月が多いとのことであの症状が真夏に出たらさぞかし辛いだろうなぁと、想像するだに恐ろしいです。

9歳までの小児に多く、大抵は1週間ほどで軽快しますが1歳未満や15歳以上でかかった場合、合併症を起こしたり死亡例も見られるほど重症化することがあります。
また、妊娠初期に感染した場合「先天性水痘症候群」の子供を出産する可能性があります。

感染後2週間程度の潜伏期間があり、その間に倦怠感を感じる方もいるようです。
特徴的な症状は、発疹が水疱となりかさぶたを作るといった皮膚症状で大体の場合それが全身に現れます。
が、個人差がかなりあり、水疱が2つ3つで済んでしまう方と、頭皮、体幹、四肢だけでなく陰部や口腔内といった粘膜にもできてしまう方がいたりと様々のようです。
痒みを伴うので、とびひなど細菌感染にも注意が必要になります。

発熱を伴う場合は38度前後が2~3日続くものが多いようですが、こちらもまったく熱の出ない例も40度を超える熱が続く例もあるようです。

さて、水ぼうそうは感染力が強いことで有名ですが家族内感染はなんと90%にも及ぶといわれており、我が家でもおそらくはそうなるのだろうと今から心配しています。
発症の1~2日前からかさぶたになるまでの間7~10日程度は感染力があるとのことですから…避けられません。

予防接種しておけばよかったかなぁとも思いました。

細菌製剤協会発行の予防接種に関するQ&Aによりますと、感染してから3日以内の接種でも、約80%の発症を防ぐそうです。
ですが、予防接種による免疫が一生涯続くかと言われるとやはり少々不安が残ります。

症状が現れたら48時間以内に抗ウィルス剤を服用することで症状が多少軽減されますから、大きくなってから感染するよりは、と思ってしまう親心なのでした。

ただし、基礎疾患、治療中の病気がおありの方は生命の危険につながることもありますのでやはり予防接種をお勧めします。

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暖かい日が続くと思ったら今日のような強風と冷え込みに襲われるなど、本当に今年の春は変な具合です。kaze.gif
明日は日中も気温が上がらないとの予報に、ここ数日の暖かさに慣れた身体にはきっと真冬のように感じられるのではないかと心配です。

今日はりきって冬の小物を洗ったばかり(ドライマーク用洗剤で!)なのに~。

さて、暖かい日が続きますとそろそろ増えてくるのが、水いぼの子供さんです。

学校保健法では出席停止措置は通常必要ないと定められているウイルス性良性疾患で、実はプールも法律上は禁止されていません。
一定以上の塩素濃度があれば水中でうつる可能性はかなり低いといわれているためですが、タオル、ビート板、浮き輪などの共用でうつる可能性があり実際には禁止にしている学校・スイミングスクールも多いようです。

元気な子供さんの場合、免疫力がついてくると放置していてもいずれ治る疾患ですが、長期間かかることが多いため現実には治療することが望ましいかと思います。

そこで水いぼ、取るべきか取らざるべきか。そこが思案のしどころです。

薬局のスタッフの間でもここのところ喧々囂々なのですが、取ってもまた出てくることがある取らないと時間がかかる、の間で揺れています。

私なりの結論は…
子供さん、保護者さま、主治医の先生がよく話し合われて決めていただくのが一番かと思います。
ウッカリなことは言えないなと悩み継続中の、天王あきは薬局スタッフでしたoteage.gif

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