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前回は外用剤のお話をしました。
さて今回は、内服薬(飲み薬)のお話です。

皮膚の疾患なのに飲み薬? と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、外用剤は爪や角化した皮膚に浸透しにくく深く入り込んだ白癬菌をたたくのは難しいため、外用剤のみでの治療は長期かつ困難となります。

内服薬を選択することで比較的短期間で効果的な治療を受けることができます。

水虫に使われる内服薬にはいくつか種類がありますが、最近は1日1回内服するものやパルス療法(短期大量間欠療法)を行うものが多く処方されているようです。

内服薬での治療の注意点は

・肝臓に負担をかけることがあるので、肝機能障害の方は服用できない場合があります。
・一緒に飲んではいけない薬があるため、現在服用中のお薬がそれにあたる方や基礎疾患がおありの方は服用できない場合があります。
・妊娠中の方は服用できません。
・用法を守って根気よく飲み続ける必要があります。自己判断で服用中止してしまうと思った効果が得られない場合があります。
・服用開始後、血液検査を行うことがありますので必ず受診しましょう。

こうやって羅列しますととても怖いお薬かと思われるかもしれませんが、内服薬のほとんどはこういった注意事項をいくつか持っています。

薬は正しく使ってこそ薬となるものです。
健康な生活のために用法は必ず守りましょう。

次回で最後の予定です。

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水虫の治療には抗真菌薬が用いられます。
水虫の原因である白癬菌の発育を防いだり、殺菌したりします。
内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)がありそれぞれ症状に合わせて使い分けられます。

趾間型(足の指の間に皮剥けなどおこる)や小水疱型(足の側面などに小さな水ぶくれができる)といったいわゆる水虫は、外用薬での治療が中心になります。

軟膏剤、液剤、クリーム剤がありますので症状や患部に合わせて使い分けます。

症状の出ていないところにも白癬菌が潜んでいる可能性がありますので、両足、足の裏や足の側面など全体的に塗布するのが理想的です。

症状が治まっても白癬菌が残っている場合、再び症状が出てきてしまう恐れがありますので根気よく塗布を続けましょう。

夏場の症状のひどい時季だけ外用薬を使い、冬場は放置している方もいらっしゃるようですが何度か症状を繰り返している間に角質増殖型や爪白癬へと進行してしまう場合もありますので完治を目指して塗布を続けることをお勧めします。

では次回は内服薬についてお話します。

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前回は、水虫が治療の必要な病気であることをお話しました。
では、具体的にどういった治療をしていくのでしょうか?

まず「水虫かな?」と思ったら皮膚科を受診することをお勧めします。

足が痒い、水疱が出来た、カサカサする、こういった症状は水虫特有のものではないからです。
最近は水虫の薬も様々なものが市販されています。
白癬菌に感染していない人が水虫の薬を使ってひどくかぶれてしまったというお話もよく聞きます。

自己判断せず専門医に診断してもらうことが第一です。

検査は爪や皮を採取し顕微鏡で白癬菌がいるかどうか調べるというものです。外来で行われ、すぐに診断がつきます。

さて「水虫です」と診断されたら腰を据えて治療に取り組みましょう。
水虫は、治る病気です。
専門医の指導のもと、正しい治療を行いましょう。

さて次回はいよいよお薬の話になります!

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昨日は水虫の原因は白癬菌だというお話をしました。
では、水虫は治療しなければならない病気なのでしょうか?

水虫には3つのタイプがあります。
趾間型、小水疱型、角質増殖型の3つです。

趾間型は足の指の間(趾間)に皮剥けが起こる、ただれてジュクジュクしている、白くふやけているなどの症状が現れるものをいいます。
かゆみを伴い、夏場に多く見られることから一般に皆様が水虫と認識されているのはこのタイプではないでしょうか。

小水疱型は足の裏、足の側面、足指の腹などに小さな水ぶくれができるものをいいます。こちらも夏場に多く見られ、炎症や痒みを伴います。

それらに対して角質増殖型は痒みはありませんが、足の皮が厚く硬くなってボロボロと剥がれやすくなったりひび割れたりします。
どちらかというと冬場に悪化する傾向にあり、水虫と思わず放置される方も多いようです。
その結果、かなりの確率で爪に白癬菌が感染してしまう「爪白癬」を併発してしまいます。

趾間型、小水疱型の患者さんの中には夏場の症状のひどいときだけ薬をつけておけばいいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
角質増殖型の方には痛くも痒くもないんだから治療の必要はないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

わかっていただきたいのは、水虫は人にうつる病気だということです。

うつった人も軽症で済むとは限りません。靴下や靴を履いて生活する時間が長くなった現代、子供さんにうつってしまったという例も珍しくなくなっています。
ご自身でも、足以外の場所に症状が出ることもあります。

剥がれ落ちた角質の中でも白癬菌は数週間生き続けるといわれています。
どうか早めの治療をお願いいたします。

次回に続きます!

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桜もはらはらと散り始め、気温も少しずつ上がってきました。
春というのはあっという間に過ぎ去ってしまう季節です。
すぐに梅雨に入りやがて暑い夏がやってきます。

そうしますと、だんだんと気になってくるのが水虫です。
今日から何回かに分けて、水虫のお話をしようと思います。

一般に「水虫」と呼ばれる病気は、「白癬」という病気の、症状が足に起こったものを指します。

その原因は「白癬菌」というカビの一種です。

白癬菌は角質の成分であるケラチンをエサにして増えていきます。
したがって足だけでなくそのほか様々な皮膚、さらには爪や毛に寄生することもあります。
タムシ、シラクモと呼ばれているものも実は白癬菌が原因です。
起こる場所によって呼ばれ方が違っているんですね。

白癬菌がただ皮膚に付着しただけでは、実は水虫になるとは限りません。
付着した状態で白癬菌にとって適度な温度と湿度が一定時間以上保たれてはじめて白癬菌が増殖し水虫になります。

予防には「白癬菌を付着させない」「白癬菌の好む環境を作らない」の2点が重要です。

では次回!

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